②突然の破水 – 油断が招いた私の早産体験談

②突然の破水 – 油断が招いた私の早産体験談

私の29週早産(帝王切開)の体験談を連載しています。

①お腹の張りに気付かず切迫早産 – 油断が招いた私の早産体験談の続きです。

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私が受けた入院中の治療は

切迫早産で入院すると程度の差はあれ基本的に絶対安静になります。

重度な方はトイレに立つことすら禁止されますが、

私はトイレとシャワーが許可されていましたし、診察に呼ばれれば自分で歩いて診察室に行っていました。

この辺りから考えるに、おそらくこの段階ではそこまで重症ではなかったのだと思います。

私の場合、入院中の治療は、

お腹の張りを計測する機械をつけて定期的に測ること

点滴で張りを抑制する薬剤を24時間入れ続けること

毎日一回診察を受けること

とにかく安静にしていること

これだけでした。

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突然の破水

退屈ではありましたが、のんびり平穏に過ごして三週間がたった頃のことです。

その日私は、いつもの様にベッドに仰向けになってお腹の張りを機械で測っていたのですが、

計測中に急に下着の中がぬるま湯で濡れるような妙な感覚を覚えました。

急いでナースコールを押して助産師さんにそのことを伝えると、すぐに来て濡れた下着をもってまた出て行ってしまいました。

訳も分からず待たされることしばし、先生が病室に入って来て、

漏れた液体は羊水で、おそらく破水しています。

その日の朝に受けた診察ではなんともなかったはずなのに、なぜそんなに急に破水したのか、混乱するまま診察を受けると、

子宮口が開いてますね。

こちらのクリニックではもし未熟児が生まれてしまっても生命を維持できる設備がないので、NICU(新生児特定集中治療室)のある大きな病院に移ってください。

あまりの急展開に理解が追いつきませんでした。

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NICUのある大きな病院へ

救急車で総合病院へ

これ以上羊水が漏れ出し続けるといけないので動かないようにと言われたので、ベッドの上で呆然と仰向けになっていたら、遠くから救急車のサイレンが聴こえてきました。

想像通りそれはこのクリニックにとまり、すぐに救急隊員さんが病室に入ってきます。

ストレッチャーに移されて病院の玄関から出されますが、待合スペースにいる外来の妊婦さんたちの視線が刺さります。

後から分かったことですが、私のせいで外来の診察が止まってしまい、いつも以上に込み合っていたようです。

その時はパニックだったのでわかりませんでしたが、いまさら申し訳なく思います。

総合病院に入院

救急車で20分ほど、隣の市にある総合病院に運ばれそのまま入院になりました。

急患に対応する部屋で産婦人科のベッドが空くのを待つ間、色々問診や検査をされたはずですが、その時の私は羊水が空になる恐怖で頭がいっぱいだったので、そのあたりは記憶が曖昧です。

唯一はっきり覚えていることは、

まだ胎児の肺が未熟なので、ステロイドを注射して発達を促します。

そう言われて腕に注射を打たれたことです。

今生まれてしまったら自力で呼吸もできないのか。

そう思うとものすごいショックとともに絶望にも似た気持ちになりました。

(お願いだから、もう少し大きくなるまで・・・)

どんなに強く祈っても、容赦なく羊水はどんどん漏れ出ていってしまいます。

不安で不安で気が狂いそうでしたが、お腹に力を入れるのが怖くて泣くことすらできません。

この時、まだたった29週目でした。

妊娠34週より前に破水した場合は、赤ちゃんが自分で呼吸できる状態になるまで抗菌薬を投与し感染を抑えることが一般的です。

早産・切迫早産|公益社団法人 日本産科婦人科学会

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29週早産(帝王切開)の体験を連載しています(全5回)
著者:カンカン

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