今回は、小児科領域の看護師であるペンネームM.Aさんの「納得のいく産婦人科の選び方」をご紹介します。
看護師さん目線の、ご自身が妊婦となった時の貴重な体験談です。
ぜひご覧ください!
キレイだけで産婦人科は選べない
私は、看護師で小児科領域で働いていたということもあり、日常から子どもと接し、胎児疾患や出産のことについて考える機会が多くありました。
妊娠は病気ではないですし、無事に出産できることが大半だとは思いますが、職場で障害のある子どもと接する機会が多い分、自分が妊娠した際に不安がとても強くなった記憶があります。
自分が住んでいる地域の近辺で働いていたため、その地域の産婦人科の情報は職場内で知ることができていたため、産婦人科選びの参考になりました。
たとえば、一見施設がキレイで人気があったとしても、
感染症にかかった赤ちゃんが搬送される施設であったり
胎児診断がついていない染色体異常の赤ちゃんが搬送される機会が多い施設であったり
搬送するタイミングが遅い施設であったり
・・・実態は様々です。
このあたりを自力で調べるのはなかなか難しいことかもしれませんが、選ぶ際に少し気にしてみるといいかもしれません。
危険回避につながると思います。
現在の産婦人科に分娩場所を決めた理由
さて、私の選び方ですが…。考え方の合う病院を探しました。
私が最終的に現在の産婦人科に分娩場所を決めた理由は、「なるべく自然な形で」という考えをモットーにされていたからです。
その病院と一致した、私の考えをご紹介します。
無痛分娩についての考え方
近年、無痛分娩を希望される方が増えており、分娩時の痛みを和らげることができる方法に人気が出ています。
しかし、産婦人科領域の学会では「海外では主流であるが、日本人と外国人では体格の違いがあり、日本人には合っていないため、無痛分娩をした際に赤ちゃんに負担がかかる場合が多い」と発表されていることもあります。
私の選んだ産婦人科では、無痛分娩は行っていないこと、希望するのであれば他施設の紹介になると言われたことが一つのポイントです。
母乳についての考え方
また、母乳栄養についても興味があり、乳房ケアに力を入れているといった点も魅力に感じたポイントです。
母乳は、人工ミルクに比べ、免疫・栄養面に優れ、コストもかからず外出時にも荷物が少なくて済むこと、母児の触れ合い・コミュニケーションに大きく差が出る事、などメリットがたくさんあります。
母乳をたくさん与えられることで、母体の体調が回復するのも早くなり、妊娠中に体重増加しすぎた私は産後の体重コントロールの手助けにもなるなと思っています。
確かに、体質的に母乳が出ない方もいるため、どうしても無理な場合もありますが、可能な限り母乳栄養が出来るようにするためにも、乳房ケアを出生前からしっかりしてくれる産婦人科がいいなと思っていました。
フリースタイル出産
これは、あとから分かったことなのですが、選んだ産婦人科がフリースタイル出産をとっているということです。
通常であれば、分娩台での出産ですが、畳の部屋で、自分の好きな体位を取り出産するといった方法を取られており、呼吸法の練習もなく自分のやりやすい息の仕方で、自分主体で、助産師さんが状況に合った支援をしてくださるといったスタイルです。
まとめ
出産については、それぞれで考え方の違いもあるため、合う合わないがあるかもしれませんが、自分の考え方に合った、産婦人科選びが出来るといいなと思います。
(ペンネーム M.A)
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